【オンラインツアー】アオザイ博物館 解説講座
~知られざるベトナムの伝統衣装アオザイを解説~
伝統料理のバインイットやユネスコ無形文化遺産のクアンホ民謡紹介!
17世紀から始まったアオザイの歴史の中で、大きな影響を与えたデザインのアオザイについて詳しく解説していきます。
案内人には、アオザイ博物館の専属ガイドと日本人によるW解説で皆様にお届けします。
ホーチミン・アオザイ博物館について
ベトナムを代表するアオザイデザイナーのシー・ホアン氏が私有地に私財を投じて建てたアオザイ博物館は、
アオザイ専門の初の博物館としてホーチミン市9区に2014年にオープンしました。
アオザイ博物館では17世紀の初期のアオザイから現在までのアオザイを時代背景と共に紹介しており、
著名人がデザイン・着用したアオザイなど分かりやすく展示されています。
アオザイが展示されている建物は、ベトナム中部の旧家を移築した木造建築で釘を一切使わずに組み立てて造られており、アオザイ
だけではなく建物自体も一見の価値があります。
ベトナムの伝統衣装”アオザイ”について
着物や世界の伝統民族衣装のデザインは、基本的に先祖からの伝統を受け継いでいるためデザインの変化が少ないですが、アオザイは時代ごとに合わせた生活様式・トレンドなどに大きくデザインが年代毎に異なっております。かつてアオザイのパンツの色は未婚女性は白色、黒は既婚女性のみ着用できると決まっておりましたが、現在では自由に色を組み合わせることが出来、ファッション性が高いものや日常生活に適したデザインのアオザイなど様々なデザインがあります。しかし、近代化が進んだ現在ではアオザイを着用しているベトナム人女性を見かけるのは珍しく、学校や公務員、ホテルなどの制服として着用している人がほとんどです。
ベトナムの伝統衣装”アオザイ”について
ベトナムの伝統民謡のクアンホ民謡と聞いて何も思いつかない人がほとんどかと思いますが、2009年にユネスコ無形文化遺産に登録されており、なんと日本の宝塚大劇場で行われた月組「舞音」の劇中でも歌われており、意外とどこかで聞いたことがある方もいるかもしれません。
ベトナム首都のハノイに隣接するバクニン省で生まれたクアンホ民謡は、春と夏に開催されるお祭りの際に4~5名の男性と女性のグループに分かれ、男性のグループが歌ったら、女性のグループが男性グループが歌った同じメロディーに違う歌詞をつけて歌い返す民謡です。歌い方は現在でいえば、ラップのような印象ですが、メロディーは日本の演歌と似ています。ただ、歌詞の内容は恋愛や友情、故郷への思いなど日本の万葉集にある相聞歌に似ています。
クアンホ民謡には、一方のグループが歌った歌がある詩の一部を歌った場合には、 返す歌もその詩の中の言葉でなくてはいけないなど様々なルールがあります。 昔はクアンホを歌うグループ同士は友情関係を超えてはいけないという風習があり、一度クアンホ民謡のグループになると、男女のグループ同士で結婚することは禁じられていました。 現在では結婚することも出来るようになりましたが、グループ同士の友情関係は数年で解消(解散)するグループもあれば、一生続き、次の世代まで友情関係が続くグループもあります。
ベトナムの伝統料理”バインイット”について
ベトナムの伝統料理の1つであるバインイットは、ベトナム全土で食べられており、
地域によって多少の違いはありますが、パイナップルジュースを使った黄色く透明な米粉の餅生地に緑豆、ココナッツなどを入れ、バナナの葉で包んで蒸した伝統料理です。
主にベトナムの旧正月であるテトに家族・親戚で一緒に作り先祖にお供えする料理としても知られています。
バイン・イットという名前はバインは”お餅”、イットは”少ない”という意味で
直訳すれば「少ないお餅」となります。
なぜ、少ないという名前が付いたのかはツアー中に解説致しますので、参加するまでのお楽しみとなります。
案内人「アオザイ博物館」専属ガイドについての紹介
今回、アオザイ博物館の案内人を務めるMs.Luong Hong Nhung(ルーン・ホン・ヌーン)さんは、今年で24歳になるアオザイ博物館の専属ガイド。
アオザイ博物館でのガイド歴は3年ですが、アオザイについての知識については
非常に豊富な人気ガイドでございます。
ガイドになったキッカケは、アオザイはベトナム人の伝統衣装で、アオザイを着るのがとても好きで、アオザイに関わる仕事をしたいと思いアオザイ博物館でガイドとして働き始めました。アオザイ博物館に訪れるベトナム人、外国人の入場客にアオザイの文化とアオザイの歴史を分かりやすく説明していきます。
ヌーンさんのお気入りのアオザイの色は、青色と白色のアオザイ。着用するアオザイの色やデザインは開催日毎に毎回異なっておりますので、もし参加日に青色と白色のアオザイを着用していたら質問タイムにお声がけ下さい。
ホーチミン・アオザイ博物館 解説講座のオンラインツアーについて
・案内人はアオザイ博物館の専属ガイドが実際のアオザイを着用してご案内
・ガイドは日本人と日本語ガイドが分かりやすく解説
・アオザイ博物館でベトナムの民族衣装アオザイについての説明と
年代別のアオザイをご紹介します。
・ユネスコ無形文化遺産「クアンホ民謡」の演奏をご紹介します。
・ベトナムの伝統料理「バインイット」の作り方をご紹介します。